ミラーレス一眼カメラを LAN に接続 ~ Raspberry Pi で作った NAPT ルーター経由

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先日購入したミラーレス一眼カメラである OLYMPUS OM-D E-M10 III の Wi-Fi 機能を使って、Raspberry Pi 3B+ で作った NAPT ルーター経由で LAN に接続したよ、って話です。思い付きでやってみた感じで、設定も比較的単純な内容なのですが、他に記事になっているようなものを見かけなかったことと、やってみて、思ったように出来たこと、出来なかったことがありますので、まとめてみたいと思います。 プロジェクトの概要 ミラーレス一眼カメラでも、最近の上位機種は、LAN ポートを持っていたりして、直接ネットワークに接続できるものもあるようです。ですが、私の持っているものも含めて、現状の多くのカメラの場合、Wi-Fi 機能があると言っても、大抵は次のような使い方を想定したものであるようです。 カメラ側が Wi-Fi アクセスポイントとして機能するため、そこに接続するスマートフォンなどは、既存のインターネットなどの接続を切断した上で、新たに接続し直す必要があります。カメラがネットワークに組み込まれるわけではなく、Wi-Fi という形を取りながらも、ピア・トゥ・ピアでの接続となります。 屋外で使う前提でいくとこの形がいいのはわからなくもないのですが、既に LAN が導入され、Wi-Fi が飛び交っているような屋内で使おうとすると、手間ばかりかかります。他の PC などでも使おうとした場合、それぞれに接続し直さなきゃいけないし、デスクトップ PC などの場合は、そもそも Wi-Fi インタフェースを持っていない場合も多いし。ノート PC などで、Wi-Fi を使っていたとしても、既存の LAN やインターネットの接続を切ってつなぎ直さなきゃなきゃならないというのは、NAS などへのアクセスもできなくなることを意味するので、たとえば、カメラから取り込んだデータを NAS に保存したい場合などだと、作業に制限が出てしまいます。 というわけで、次の図みたいにできたら、便利なんじゃないかなー、という思い付きです。調査してみたところ、カメラとスマートフォンの間の通信プロトコルは、HTTP だということも判明したので、もしかしたら WebDAV が使えるのではないか、と期待してテストはしてみたのですが、そ

OLYMPUS OM-D M10 Mark III

久しぶりに手にしたレンズ交換式カメラ

かなり昔のフィルム式カメラの時には、一眼レフを使ったこともありましたが、趣味の方向性のためか、その後は、「写ルンです」専門だったり、持ち運びに便利なオートフォーカスズーム付きコンパクトカメラ(これもフィルム式)を使っていたりしました。デジタルの時代になっても、間もなくガラケーにカメラが搭載されるようになると、別にカメラを購入するという発想にはなかなかなりませんでした。その後、中古のコンデジを買ったりをしてはいるのですが、デジタル一眼やミラーレスとは、縁の無い期間が続きました。


最近はカメラ機能の良し悪しでスマホを選ぶ時代なのだけど

私も、時々、SNS や Blog に写真を載せたりしてますが、主に使っていたのは、スマホのカメラ。手軽さという意味ではこれに勝るものは見当たらないので、このスタンスは今後も続くとは思うのですが、使っているスマホはというと、一世代前の安物で、カメラの性能で見ると見劣りしてます。最近のスマホは、本当に美しい写真が撮れるらしいのだけど、個人的にどうしてもためらっちゃうのは、その値段。10 万とか 15 万って値段のものを、ポケットに入れて持ち歩きたくない。しかも、スマホとしての寿命は、普通は 2 年くらい、良くて 5 年程度、カメラ機能に満足していたとしても、5G 対応などで買い替えたくなるのは目に見えてるので、そんな寿命の短いものに、そんな高額の投資をしたくない、って感じ。しかも、カメラ機能の差を除けば、安物のスマホでも困らないし。


専用カメラは専用カメラで価値の低下が激しい

そんな訳で、スマホとは別に、ちょっと良さげなコンデジでも買おうかと思ったのですが、購入支援サイトなんかで見てみると、こちらも多くの製品で経時に伴う価値の低下がやたら激しいんですよね。発売開始から 2 年もすると、新品価格でも半分くらいになっちゃっているのもが多数。フィルムカメラの時代には、ありえなかった現象だと思うのですが、デジカメはやっぱりデジタル家電なんだと、改めて認識したり。まぁ、時と共にセンサーが良くなったり、ソフトウェア的にも変わっていくので、新製品が出れば古い物の価値が下がるのは、仕方ない部分もあるとは思うのですが。そもそも、今まで、デジカメを購入しようという気持ちにならなかったのが、こんな所だったりもします。


交換レンズの価値は下がりづらいのかも …

コンデジと言いつつも、ちょっと良さげなものになると、結構なお値段だし …。そんなこと思いながら、購入支援サイトなどをウロウロと眺めていたわけですが、ふと、ミラーレスなどに使う交換レンズの値下がりが少ないことを発見。しかも、発売開始からの製品寿命も長い。
とは言うものの、大きくて手軽さに欠けているものは避けたいし、そもそも全体の値段が高くなったりしたら、手が出ないし。… というわけで、いろいろ探して出てきたのが、表題のとおりの OLYMPUS OM-D M10Mark III というわけです。マイクロフォーサーズサイズのセンサーを使った小型のミラーレス一眼です。


ズーム 2 本付きセットでも発売当初の半値近い(笑)

なんか、いろいろ調べていたら、14-42mm F3.5-5.6 と 40-150mm F4.0-5.6 という 2 本のズームレンズが付いたセットがあることが判明。カメラ本体は発売から 2 年くらいで、半値までは行っていないみたいですが、それに近い。レンズの方は、発売から 8 年位経っているようですが、新品の値下がりは、ほとんど無し。で、これのセットはというと、やはり、半値に近い値下がり。ってことで、今だと、新品レンズ 2 本買うより、本体とのセットで買った方が安いです(笑)。ただ、新品は値下がりしていないというものの、そこはキットレンズということで、中古価格は低く、数も多いみたいなので、セットで買って、レンズだけ売りに出すとかいうのは、ダメっぽい感じですね。
レンズの性能的に、使えるのかどうか疑問が残るところではあったのですが、とりあえず持っておくレンズとしては、悪くない。携帯性も良さそうだし。おそらく、そこが狙いのレンズキットなんですよね。コンデジを探している私みたいな人間を、ずるずると引き込むみたいな(笑)。… という訳で、購入決定。


ゴムのレンズフードやヒモ付きのレンズキャップは、別売のサードパーティ製ものです。


室内だとやっぱり暗い・標準ズーム 14-42mm F3.5-5.6

このカメラ、マイクロフォーサーズなので、フルサイズ換算だと 28-84mm になって、焦点距離的には普段使いにいいとは思ったものの、F 値は高いよなぁ、なんて思ってはいました。実際に手にしてみると、25mm(フルサイズ換算で 50mm)の時の開放 F 値は、4.7 でした。屋内でのフラッシュ無しでの手持ち撮影は、厳しいなぁ、って感じ。物撮り用途だと、むしろ、望遠ズームである 40-150mm F4.0-5.6 の広角端の方が扱いやすい感じすらあります。ただ、この望遠ズームの方は、あまり寄れない。予想はしていたものの、屋内での物撮りや、場合によっては動画撮影なんかも想定していた私としては、やはり、キットレンズだけでは無理がありました。


M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

ズームレンズ付きのキットを買ったので、しばらく使い込んでからにしようかどうか悩んだのですが、屋内で、照明当てて三脚立てて、ってなんか使い勝手が悪いまま使っていると、結局、使わなくなっちゃうだけという気もするので、1 週間もしないうちに追加でこのレンズを購入してしまいました。いやぁー、明るい ^^。キットレンズとは、全然違いますね。もともと安いレンズですが、Amazon のクーポンが使えたので、さらに安く買えたし。購入してよかった。



試し撮り

ちなみに、上の 2 枚の写真を撮影したのは、このカメラ。



この写真は、今回購入した OM-D M10 Mark III と M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 の組み合わせで撮影したものです。カメラの上の縁の角が白飛びしているような気はしなくもないですが、普段の部屋の照明が反射しちゃっているんで、ま、大目に見てください(笑)。なんせ、まだ、買ったばかりで、ほとんど使い込んでいない状態なんで。逆に言えば、それ以外の特別な照明とか、使っていない状態です。
でも、全然違うよね。なんか、写真を拡大したら、キズやホコリがやたら目立つわ(笑)。ま、もともと中古で買った物なんで。でも、掃除しとこっと。

キットに入っていたズームレンズの方は、また、屋外の明るいところで試してみたいと思います。レンズ 2 本含めても、本当に手軽に持ち運べるサイズだし、値段も今ならスマホ以下(笑)。良い選択だったかな。今後、使い込んでいきたいです。

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